彼、元カノとの別れ(第5話)

(第4話)「カレノ元カノ」はこちら
元カノと・・・

彼が元カノと別れ話をする日の夕方、近所の公園で待ち合わせをした。

約束は夕方17時。

私は居ても立ってもいられず自宅を出て、20分ほど早めに公園に到着・・・、してしまった。
17時前の晩秋。辺りはまだまだ明るかった。

いつものワクワクやドキドキとは違う複雑な感情を抱えながら、頑張って気持ちを落ち着けようと深呼吸し、彼を待った。

すると、私が着いた5分ほど後に到着した彼は、晴れやかな笑顔と共に大きく手を振りながら現れた。

見た瞬間涙があふれて止まらなかった。

彼は会うとすぐに抱きしめてくれて「ちゃんと話して来たよ。心配かけてごめんね。」と言ってくれた。

私は元カノの反応が気になって「彼女、なんて言ってた?」と聞くと「もう気持ちがないのはわかってたから。ちゃんと話に来てくれてありがとう。」って。

「彼女、大人なんだ…。しかもその反応、いい人だし…。」と心の中で思った。

それから、彼は「少し早いけど、夕飯を食べに行こう!」というので、涙でぐちゃぐちゃになった顔を整えながら、でも涙はすぐに止まらず泣き笑いしながら街に出た。

ピザの夕食・・・

151028pizza

街へ出て、慣れた感じで店に向かう彼の後をついていくと、さっそうとビルの2階へ。

「ここ、先輩の知り合いがやってる店でおいしんだよ。」と。

その日はピザを食べた。モチモチのナポリピザ。

薄いピザがオシャレなんだと思っていた私に、新鮮な風を吹き込んでくれたのがこの「ナポリピザ」だった。

「ナポリを見て死ね」のことわざ通り、それほどまでに美しいイタリア南部の街、ナポリ。

私はまだ海外旅行に行ったことがなかったのだけれど、彼とナポリに行ってみたいなと思いながら、テレビや雑誌で見たことのあるナポリの風景を思い浮かべた。

すると彼が「あまり口に合わない?」と言ってきたので「ううん。とんでもない!すごく美味しい!」と答えた。

「ごめんなさい。ちょっと考え事してて…。」というと彼は元カノのことだと思ったようで「もしかしてまだ気になってる?」と聞いてきた。

私は「ううん!そうじゃないの!そうじゃなくて…。幸せだなぁと思って。」とあとは笑ってごまかした。

彼と国内の旅行すら行ったこともないのに、海外旅行に行きたいだなんて、とても口にはできなかった。

微笑む私に、彼もいつもの優しい笑顔で返してくれた。

デザートまで食べた後は、いろんな意味できっと疲れているであろう彼を思い、一緒にいたい気持ちを抑えて早めに別れた。

その日は、何ともいえない幸福感と安心感に包まれながら眠ることができた。

この記事を書いた人

toko
一にも二にも恋とセックスが好き。経験した男性は100人以上。結婚に興味のないアラサー女子。
男を虜にする魔性ぶりは周囲の同性からも一目置かれるほど。これまで大物からヒモ男まで数々の男を渡り歩いてきた。
趣味:セックス、特技:セックス。将来の夢は官能小説家。

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